先日新聞で、世界有数のモーター・メーカーの
最高責任者のインタビュー記事を読みました。
父を早くに亡くしたその方は、
「眠っているところを見たことがない」と、
母のハードワークぶりを見ながら育ちました。
28歳で「起業したい」と母に相談したとき、
「人の倍働くなら会社を作っていい」言われ、
1日に16時間働くことにしたんだそうです。
そんなハードワーカーだった氏がある年突然、
『残業ゼロ』を打ち出すのです。会社が成長し、
連結売り上げが1兆円を達成した直後に。
「1兆円企業になったらやろう」と前々から決めて
いたそうです。
それは、海外企業の買収を進め、欧米の社員の
働き方を見て驚いたから。
しっかり長期休暇を取って、利益も上げる。
時間ではなく中身の濃い、生産性の高い働き方
をしなければ、と。
「日本の働き方は根本から間違っている」!
10兆円企業を目指すため、生産性を倍にするよう
システム投資を行い、残業で浮いた経費の半分を
ボーナスに、残りの半分を教育投資に向ける計画
だそうです。
『残業ゼロ』は社員に楽をさせるためではなく、
「飛躍への手段」。
「社員は生産性を倍にするほうがキツイだろう」。
昨今、長時間労働による過労死や精神疾患などが
問題になっています。
就業時間内できっちり仕事を終わらせ、あとの
時間は自分の能力を上げるために使うようにする。
プライベートも充実させる。
業種や職種によっては難しいことかもあるかも
しれませんが、日本全体がそういう方向に向かって
いけば、「休みの日は疲れていて寝るだけ」なんて
もったいないことにならないのでは。
あと、「ダメな会社の共通点」として、
・職場が汚い
・社員同士あいさつしない
・資材を高く買っている
・役員が平日にゴルフをしている
…をあげておられました。
あー、そういう会社、あるある…(苦笑)
STEPスタッフ